2006年08月08日

ヘッジファンド

日経ビジネス2006/8.7-14合併号の新連載 「実録 巨大マネー」、かなり興味深いです。


ヘッジファンド には以前より興味があり、例えばLTCM関係の本 (「最強ヘッジファンドLTCMの興亡」、「 LTCM伝説―怪物ヘッジファンドの栄光と挫折」や「天才たちの誤算―ドキュメントLTCM破綻」)や、有名なヘッジファンドのファンドマネージャーであるジョージソロスの著書(「The Alchemy of Finance 」や「George Soros on Globalization 」)、ジムロジャースの著書(「Investment Biker: Around the World With Jim Rogers」や「Adventure Capitalist: The Ultimate Road Trip」)はお気に入りです。

中でも、George Sorosの著作は、いろいろと考えさせられ、投資戦略を練る際の参考になります。


今回の日経ビジネスの記事も、先日読んだ「富の未来」(感想はこちら)の内容を踏まえて読むと、お手軽ながらいろいろと考えさせられました。

特に、グローバル化の急速な進展と、ヘッジファンドへの金の流入増加の影響で、金融市場の波が増幅しているという点。

モノのマーケット、人材/労働力のマーケット、そしてファイナンスのマーケット 全てにおいて、グローバル化が急速に進んでいる → グローバルベースでの相関関係が高まる(空間の変化)と共に、影響の伝播速度が加速度的に増している(時間の変化) のだ、と思います。


以前、ニューヨークに住んでいる頃、ヘッジファンドでファンドマネージャーをしている友人から、次のように言われたのを思い出しました。

「株式投資をする際には、投資先のファンダメンタルと共に、マーケットモーメンタムを掴むことが不可欠だ」 と。

この、マーケットモーメンタムが、グローバル化の影響で複雑化すると共に、非常にボラタイルになっているのが現状なのでしょう。

マーケットモーメンタムを掴むには、グローバルな経済状況、およびマーケットにおける主要プレーヤーの動向を捉えることが必要です。


ヘッジファンドや機関投資家といった主要プレーヤーは、いろんな国のいろんな金融商品を保有しているでしょうから、世界のどこかで何かの金融商品が暴落すると、その波は世界中に広がり得ます。

この波に乗って、その波を増長させる方向に賭けて勝負する人達もいるでしょうから、その波はさらに増幅されます。

こうした状況下で 流れを見極めるのは至難の業でしょうが、マーケットのモーメンタムをもう少し真剣に考えていたら、4月以降の日本株暴落局面ももう少し上手く乗り切れたのではないか、、、と反省しています。

丁度その頃来日していた ジムロジャースが、「まだまだこれから。 今が買い時。」 とあちこちで言っているのを聞き、ころっとだまされてしまいました。 (疑い深い私は、「個人投資家を、都合の良い買い手として位置づけていたのかも」 と思ってしまったりもします。)


マーケットが全体的に落ち始めたら売り、上がり始めたら買う、、と順張りで機動的に動いた方が、無駄にがんばり続けるよりも分が良いのかも知れません。 (基本的に逆張りが好き&長期保有 命 の私には、生理的に難しいですが。) 

先週からの動きを見るに、4-6月期の好調な結果を受け、日本株はまた上昇に転じつつあるように見えます。

明日に迫ったFOMCの動向等、いろいろと影響を与える要素もありますが、大きく見ると上昇基調となるのでしょうか?


もう少し長期的観点からは、本日 テレビ東京 カンブリア宮殿 に出ていた 藤巻健史氏 が、「今の状況は1985年の頃と良く似ている。 資産バブルが来る。」 と発言されていました。

また、王子製紙の北越製紙TOB に続き、AOKIがフタタにTOBをかけるなど、敵対的TOBが増える様相を見せています。

企業が経済合理性を追い求める行動をとることは、マクロ経済にはプラスです。 (加えて、少なくとも M&Aアドバイザーは儲かるでしょう。 野村證券の買いを増やしています。)


とはいえ、マイナス面に目をやると、中東での戦争や北朝鮮問題等の地政学リスク、資産価格の高騰 といった経済に大打撃を与えうる要素も多くあります。 ヘッジファンドの金は何かあった際には足が速いでしょうから、楽観は禁物ですが、、、。
posted by 熊一族 at 00:38| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(4) | 株日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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