2006年09月11日

【読書日記】 フラット化する世界

トーマス・フリードマン著の「フラット化する世界」を読みました。

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インターネットの発達やグローバリゼーション等の影響で変わりつつある世界をテーマに書かれた本としては、最近 アルビン・トフラー著の「富の未来」を読んだのですが(読書日記はこちら)、 「フラット化する世界」の方が衝撃は大きかったです。


一番のポイントは、国際分業の進化。

最近、システムインテグレーター業界の動き等を調べたことがあり、上手くオフショアリングをすることの重要性に就いては認識していましたが、一部をアウトソースする というレベルを超えた国際分業を考えないといけない時代が来ているのかもしれません。


読み進めるうち、以前携わっていた、ストラクチャードファイナンスの仕事を思い出しました。

ストラクチャードファイナンスでは、ファイナンスをリスクや資金需要毎に切り分けし、各リスクをリスクをとりやすい人(安くリスクをとってくれる人)にとってもらいます。 

ストラクチャードファイナンスのアレンジ手数料や、関係者が増えることによりコストは増えますが、分業することによるメリットがそれを上回るようにするのです。 (税効果などのお化粧の役割も大きいですが。。。)

この際、リスクの切り分け方 と どこにリスクをとってくれる人がいるのか に関する情報が、あれんじゃー業務の肝となります。


一般的なビジネスでも、分業のコストが低下し、分業範囲が広がることで、ストラクチャードファイナンスと同じようなことが出来るようになったのですね。

こうした状況下では、自分達の差別化要素・コアコンピタンス以外の部分を 適した相手(国内外問わず)にアウトソースすることは、企業が生き残る上で必須である気がします。  (そうしないと、競争に負け、上手く国際分業をやっている競合企業に駆逐されてしまうリスクが高まります。)

ストラクチャードファイナンスのアレンジャーのような、 ビジネスの切り分け方 と 適したアウトソーシング先の情報 を上手くつかんだ、国際分業アレンジャーへの需要も大きい気がします。 (そういう仕事をするのも良いかな、、、と ふと考えました。)


そういえば、先日 米国西海岸でベンチャーキャピタリストをされている方が、「日本のベンチャー企業は国内に閉じすぎ。 米国のベンチャー企業の多くは、スタートアップ時から国際的な提携を前提にしている」 と話されていたのを思い出します。

私もビジネスプランを考えるのが好きで、いろいろ考えるのですが、いきなりの国際分業は想定外でした。 

リソースを持たないベンチャー企業にとって、使える他者の力を上手く利用するのが重要なのは明らかであり、言われてみると、スタートアップ時点からの分業を意識するのは良い考えだと思います。

ただ、一部の国際企業を除き、一般的に日本企業は国際分業に対してかなり おくて である気がします。

言葉の壁も大きく、国内向けのサービスを海外にアウトソースできる部分が少ないことも影響しているのでしょうが、、、


21世紀に日本企業が国際的に強みを保ち続ける為には、各社がコアコンピタンスに焦点を絞り、そのほかの部分は、国内外幅広く候補を探した上で それぞれを得意とする企業にアウトソースする、、、 そういう認識の変化が必要だと思います。

コアコンピタンスのはっきりしない企業は、至急コアコンピタンスを確立するか、もしくは 資産を株主に返して解散するかしか、道はなくなるのかもしれません。

個人的にも、そういう時代に必要とされる強み・得意分野を鍛えることが重要だ、と再認識しました。


私自身についてのこの再認識とも重なりますが、日本の強みを保つ為には、教育を21世紀流に革新し、人材を鍛えることが緊急かつ重要な国家の責務です。

格差の時代と言われますが、下層の底上げを行うと同時に、国際社会を利用して上手く立ち回ることが出来る上層を鍛えて厚くすることも重要だと考えます。



posted by 熊一族 at 19:27| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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