2005年04月07日

ラジオとインターネットの融合

ライブドア、ニッポン放送関連で騒がれているネタなので、

それに便乗して私見を述べてみることにします。


ラジオ、、、

少し前まで、最早金を稼げない、旧世代のメディアだと考えていました。

が、昨年末、あることを知り、考え方が少し変わりました。

そのあることとは、アメリカには衛星ラジオを扱う会社が2社あり、

順調に聴取者の数を増やしている(まだまだ小規模のようですが、、)という事実です。


ラジオの為に人工衛星を打ち上げる。

「何という無駄なことを、、、」

というのが、はじめの率直な感想でした。

以前、衛星打ち上げビジネスに趣味で興味を抱き、

いろいろ衛星利用法を妄想していたことがあったのですが、

衛星ラジオは想定の範囲外でした。


が、株式アナリストが書いたレポートを読んでいると、

将来の見通しはそんなに悪くないようです。

カーメーカー(含 トヨタ、日産、ホンダ)とタイアップし、

新車販売段階で受信装置を車に備え付けることで、

聴取者は着実に増えているとのこと。

ちなみに、聴取するには月々10ドル程度支払う必要があります。


テレビを見るのに、毎月50ドル超をケーブル/衛星テレビ会社に払うのが当たり前のアメリカと、

ケーブル/衛星テレビが増えているとはいえ、まだまだテレビは無料との認識の強い日本では、

根本的に状況が違うのかもしれないですが、

ラジオも商売になるのか、、と思いを新たにしました。


ここで、最近になった知ったのが、衛星ラジオに対する新たな対抗馬。

ラジオ/ミュージックコンテンツをインターネット配信し、

カーステレオやi-Pod、携帯電話で聞けるサービスの出現です。



料金も、衛星ラジオよりはお得で月額5ドル程度を計画中だそう。

衛星ラジオがこれまでがんばって育て上げた、お金を払ってラジオを聴く顧客層を、

このサービスがごっそり奪っていく絵が目に浮かびました。

(他人事だけに、今後の展開が楽しみです。)


よくよく考えると、

インターネット網が発達してきている現在、

インターネットこそ、コンテンツを配信する手段として最良なものでは無いでしょうか。

映像コンテンツを快適にインターネットで配信できるようになるのはもう少し先のことになるかもしれませんが、

音声サービスなら、技術的にすぐにでも実用可能です。

現に、インターネットラジオは栄えつつあるようですし。

(お気に入りインターネットラジオ)
http://www.streamaudio.com/radiostations/default.asp



コスト的にも、インターネットは衛星ラジオに使われる衛星や地上設備と異なり、

非常に多目的に利用されていますから、

初期コスト、管理コストともに衛星ラジオとは比べ物にならないくらい安いはずです。


そう考えるうち、ラジオとインターネットは極めて相性が良いという確信が高まってきました。

「インターネット」と聞くと、PC端末の前に座って利用するイメージが強いですが、

インターネットを利用してコンテンツをi-Podや携帯電話にダウンロードするイメージを考えると、

非常に良い感じではないですか! 

ラジオを聴く機会の多いクルマ、すなわちカーステレオにダウンロードすることを考えると、

尚すばらしいでしょう。 ラジオとCDが一緒になった感じです。



ラジオとインターネットが融合において、どういうことが重要になるのかも考えてみました。

ポイントとしては、良いコンテンツがなければ始まらない ということです。

配信手段はテクノロジーの発達に伴い、いろいろ進化が見込まれ、

かつさらに激化する競争が見込まれます。

(もしかすると、インターネットよりもさらに魅力的な配信手段が、その内出てくるかもしれません。)

コンテンツ制作については、それほど大きく変わることはないでしょう。



結論として、、

有力なコンテンツホルダー(つまり ラジオ局)がインターネットを利用すると現状では最強です。

立場を比べると、コンテンツホルダーのほうがインターネット会社より強いはずです。

コンテンツホルダーはもっとインターネット(およびその業界)のことを勉強し、

イニシアチブをとってメディア融合を進めていくべきではないでしょうか。


尚、ラジオ/インターネット融合は、まだまだ序曲だと思います。

テレビ/インターネット融合が本格化したとき、

つまり、インターネットで動画データを快適に配信できるようになったとき、

面白いことがいろいろ起こるものと期待されます。






posted by 熊一族 at 11:08| ニューヨーク 曇り| Comment(4) | TrackBack(1) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トラバどーもです。気が付くのが遅れました。
わが家も良くネットラジオでアメリカのクラブ系番組などを聴いております。
またCSを見ていると、番組が充実していて、アメリカって凄いなぁ、などと思ったりもします。
日本はどうなるのでしょうね?
Posted by ろこどた at 2005年04月09日 23:56
コメントありがとうございます。
コンテンツ配信方法の多様化という点では、日本も基本的に同じ方向に進んでいるように思います。ただ、日本語コンテンツのマーケットサイズは英語コンテンツのマーケットサイズに比べてはるかに小さく、マニアック向けの番組を作ってもペイしにくいと思いますので、番組の充実度という点では米国並みになる日が来るかどうかは疑問です。 
Posted by 熊一族 at 2005年04月10日 07:34
はじめまして。初めてコメントさせていただきます。

CS放送といえば、日本でCSがはやらないように規制かけて赤字にして、CS作っていた会社を下請けにした、という話を聞いたことがあります。

そして個人的に思うのですが、「競馬場」「ラジオ局」「携帯サイト」の3つで、ラジオで競馬を流して携帯で販売する、という手法を思いつきました。
これならマニアックにもならず独占放送できますし。
Posted by KM at 2005年04月12日 13:56
「競馬場」「ラジオ局」「携帯サイト」の連携は面白いですね。 このアイデアは、競馬場以外にも広げられそうな気がします。
また、近い将来には、競馬中継をインターネットに乗せて流すことも可能そうな気がします。 そうなれば、ラジオ局の役割は、実況アナウンサーによる中継等、コンテンツ制作に重点がおかれるようになると思います。
Posted by 熊一族 at 2005年04月12日 23:05
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/2826538

この記事へのトラックバック

ネットと放送の融合、その最も大きな壁は・・・
Excerpt:  今年、民営化20周年を迎えたNNTの和田紀夫社長は、「通信と放送の融合には技術的な問題はなく、法的な問題があるだけ。顧客が望む方向に向かっていきたい。」と述べています。  テレビ番組やラジオ番組をイ...
Weblog: ブログ著作権ガイド [Blog Copyright Guide]
Tracked: 2005-04-09 20:59